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Reversi-Love#77~意外な見舞い客~

 
Reversi-Love_077.jpg
 
翌朝、春奈はいつものように出勤し、担当患者の様子を見に行く。

にこにこと笑う春奈は患者の間でも評判が良かった。

「だいぶ慣れてきたわね。」

看護師長の福田が、春奈に声を掛ける。

「あっ。師長。ありがとうございますっ。」

福田はにっこりと微笑む。

「でもね、慣れてきた時がとかくミスをしがちだから、気をつけてね。」

そう言ってナースステーションに来た患者の元へと歩いて行った。


春奈が廊下を歩いていると、大部屋の中から大きな笑い声が起こった。

春奈が病室を覗くと、その中心には老人がいた。

「金山さん、どうしたんですか?」

春奈はその老人---金山に声を掛ける。

「いや、ちょっとばかし将棋をな、さしとって。姑息な手ばかり使うもんだから、懲らしめとったところじゃ。」

金山は豪快に笑う。

対局相手は頭をかきながら、参りました、と言った。

「ふふっ。ワシに勝とうなんぞ、十年早いわ。」

春奈は盤面に目を落とす。

「どうした?春奈ちゃん?」

金山が春奈を見上げる。

春奈は顎に指を当てて盤面をじっと見ている。

「うーん。ここに打てば良かったのに。」

春奈が盤面を指差す。

一同その指の先を追う。

「!」

金山が驚き目を見開く。

「こりゃいかん。一本とられた!」

金山が膝を叩き、つややかに光る頭をさすりながら笑った。

「なんだ、春奈ちゃんは打てる人なのかい?」

春奈は首を横に振った。

「今のはたまたまです。昔父の相手を少ししたことがあるだけです。」

「いーや。かなり打てると見た。今度一局頼むよ。」

春奈はニコッと笑った。

「じゃあ、手術が終わって、体力が回復したら少しだけ。師長にはナイショですよ。」

そう言って唇の前に人差し指を立てる。

金山は嬉しそうに笑う。

「約束じゃぞっ。」



春奈が病室を出ると、見舞客に声をかけられた。

「すみません、金山の病室は・・・」

お互い顔を見合わせてハッとなる。

「春奈チャンっ」
「西さん?!」

そこにカメラマンの西が立っていた。

「びっくりした。春奈チャン、ナースだったんだ。祐介クン、元気?」

春奈は西をひと気のない方へ連れて行く。

「なんで西さんがこんなところにいるんですかっ?!」

「なんでって、見舞い。金山の。」

まだ不思議がる春奈の顔に面白そうに笑うと、つづけて口を開く。

「俺、金山の息子。」

「だって苗字が…」

「西は仕事上の名前だからな。何?オジサンに興味ある?」

「ないです。」

春奈は力一杯答えた。

「ひでぇな。即答かよ。」

西はすこし無精ひげの生えた顎をさすり、笑いながら言った。
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THEME:オリジナル小説 | GENRE:小説・文学 |

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