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Reversi-Love#101~運命の人~

 
Reversi-Love_101.jpg
 
あふれる涙を堪えながら、マンションを出て大通りへと歩をすすめる。

大通りに出ると、いよいよ涙が溢れてとまらず、タクシーを拾うことも出来ずトボトボと歩いていた。

そんな春奈の横に黒塗りの車が停まった。

ドアがあき、なかからキレイな脚がすっと出てきて地面についた。

「春奈ちゃん?」

春奈が顔をあげると、そこにはゆう子の姿があった。

「ゆう子・・・さん・・・。」

春奈はボロボロと涙を流し、子供のようになきついた。



春奈はゆう子の部屋にいた。

ゆう子の部屋のラグの上に座り、ソファに背中をつけ膝を抱えている。

さっぱりしてきなさい、というゆう子の言葉に従い、シャワーを浴び化粧も落とし、借り物の部屋着に身を包んでいる。

ゆう子は冷蔵庫からチューハイの缶を取り出し、テーブルに並べ春奈のとなりに、やはりソファに寄りかかりながら座った。

「好きなの呑んで。」

そう言って手身近な缶を手に取るとプシュッとフタをあける。

「私、議員さんてもっと派手な暮らしをしているのかと思いました。それこそガウンでブランデーグラスを揺らしているような。」

少し元気を取り戻したはるなが、少し笑いながらそんな感想を漏らす。

「何、そのイメージっ。ははは。でも、そんなの、確かにいそうねぇ。でもそんなのは一部よ。まあ、私は確かに地味すぎるって言われるけど。赤坂の料亭よりも、地元のおじちゃんの店でもつ煮とビール、っていうのが好き。」

くったくなく笑うゆう子に、春奈もつられて笑う。

「議員さんがみんなゆう子さんみたいなひとだったら、私も政治に興味をもつのになぁ。」

ゆう子は早くも二本目のフタをあけ、ひとくちのんだところだった。

「ありがと。でも政治って意外に生活に直結しているのよ。自覚が無いだけで、みんな興味は持っていると思うのだけど。でも、褒めてもらってうれしい。特に同性からはね。ありがと。」

ゆう子は春奈が泣いていた理由を無理に聞き出そうとしない。春奈にはそれがありがたかった。

だからこそ、話を聞いて欲しいと思った。

「ゆう子さんってジョーさんと付き合ってどれぐらいになるんですか?」

「あ・・・れ・・・?」

ゆう子が黙り込む。

「私たち、そういう会話って・・・。あれ?付き合いなさいとは言ったけど、それはいろんな意味でだったから・・・。そういえば、愛なんて囁きあったことない、かな?」

春奈は目を丸くした。

「でも、長年連れ添った夫婦みたいでしたよ?」

「文字通り、生死を共にしたからかしら?でもそれって、吊り橋効果なのかな?どうなのかしらね、私たち。」

そんなゆう子の言葉とは裏腹に、そこに揺るぎない信頼関係があることに春奈は気づいていた。

たぶんこの2人は何があっても離れることはないだろう、そう春奈は思った。


「うらやましいです・・・・。お互い運命の人に出会って・・・。」

そう言って、膝をさらにかかえ背中を丸くする。

そんな春奈をゆう子が目を細めて見ている。

「春奈ちゃんは?運命の人にはもう出会えたの?」

春奈はしばらく黙った後、膝に顔をうずめて声を絞り出した。

「よく、わからないんです・・・。」

ゆう子は春奈の頭をそっと撫でる。

「話を、聞いてもらえますか?」

春奈は顔をあげ、ゆう子の目を見た。

ゆう子は優しく微笑む。

「うん。ゆっくりでいいから、話して。」





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THEME:オリジナル小説 | GENRE:小説・文学 |

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