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Reversi-Love#102~吐露~

 
Reversi-Love_102.jpg 
 
春奈はポツリポツリと語り始めた。

「私、好きな人が2人いるんです。」

ゆう子は何も言わず、隣で同じように膝を抱えて聞いている。

「1人はゆう子さんも知ってる透さん。この人は私のダメな部分…現実から逃げちゃって自分の殻に閉じこもっていた私を知っても、それごと包んでくれる優しい人なんです。」

「春奈ちゃんはその人といると、どんな気分なの?」

ゆう子が聞くと、春奈は少し照れながら答える。

「なんか落ち着くっていうか、ほっこりします。」

ゆう子はにっこり笑うと、話を進めるように促した。

「昔私が男の人に襲われそうになった時、助けてくれた男性の息子さんなんです。その男性は私のせ…」

『もう、自分を責めるな。』

田代の声が春奈の頭に響いた。

その声に導かれるよう、言い直す。

「その男性はその時受けた傷のせいで亡くなられました。そのせいで透さんは一人ぼっちになってしまったんです。」

---あぁ、春奈ちゃんは責任を感じちゃっているわけね。

ゆう子は春奈の隣でそう思った。

「もう1人は祐介さん。この間いた涼介さんの双子のお兄さんです。」

---あのクールそうに見えて、内心はお兄さんのことが心配で心配で堪らないって感じだった人ね。

「この人は性格がひねくれ曲がっていて」

そこまで言って春奈はクスッと笑う。

「自信家なのに寂しがり屋で、人間不信なのに愛が欲しくって、とにかくめちゃくちゃなんです。」

ゆう子もつられてクスッと笑う。

「なんだかめんどくさそうな人ね。」

ゆう子がそう言うと、春奈は微笑みながら返した。

「そうなんです。でも、だからほっとげないというか、気になってしょうがないんです。」

春奈は一呼吸置いて再び口を開いた。

「でも、そんな先生もいろんなことがあって、信じる心とか、愛されているという自覚というか、かかえていたワダカマリが全てクリアになって。」

「それはきっと春奈ちゃんのおかげなんだろうね。」

ゆう子が微笑みながらそう言うと、春奈は首を横に振った。

「私は何も。祐介先生が、がんばったんです。」

---この子はいいこだな。

春奈の横顔を見ながら、ゆう子はそんなことを考えていた。

「最近の祐介先生は、憑き物が落ちたかのように、自然体で、穏やかで…。」

春奈の顔が苦しげにゆがみ始める。

「そんな先生がプロポーズしてくれて、私の指に指輪をはめてくれたんです。」

春奈は左手を見る。その指にはもう指輪はなかった。シャワーを浴びる前に、外していた。

「2人の間でグラグラしている私にその指輪をつける資格なんて、愛される資格なんてない。そう思ってその指輪を外そうとして。そんな姿を祐介先生に見られてしまったんです。」

ゆう子は黙って話を聞いている。

「祐介先生、すごく傷ついた顔をしていて。私、今までどっちつかずでひどいことをしているっていう自覚があったんですが・・・。祐介先生の表情を見て、どれだけひどいことなのか、どれだけ傷つけているのか、ちゃんとわかっていなかったんだって・・・。それでいたたまれなくなって、部屋を飛び出してしまったんです。」

春奈の目にうっすらと涙が浮かぶ。

ゆう子はそんな春奈に、コツンと肩をぶつける。

「難しいね。人の気持ちは。」

ゆう子がそう言うと、春奈の瞳からひとしずく涙がこぼれ落ちた。









おはようございます、まぬかんです~

アップがとってもとってもおそくなってしまってごめんなさいですっっ。

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THEME:オリジナル小説 | GENRE:小説・文学 |

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