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Reversi-Love#103~自己陶酔~

 
 
Reversi-Love_103.jpg 


「私がどちらかを早く選ばないと、3人とも不幸になっちゃう・・・」

春奈は思いつめたようにいった。

ゆう子はため息を漏らした。

「春奈ちゃん。」

先ほどと声色が違うゆう子に、春奈はビクッとなって顔を上げた。

「私、春奈ちゃんが好きだから、はっきり言うわよ。」

春奈は驚きながらゆう子をまっすぐに見る。

「春奈ちゃん、それは思い上がりよ。悲劇のヒロインに酔っている風にしか見えないわ。」

春奈は驚いてゆう子を見たまま動かない。

「キツイかもしれないけど、よく聞いて。春奈ちゃんが早く選ばなきゃって言ってるのは、相手のためじゃない。自分が早く楽になりたいからだと思う。」

「・・・」

「それこそ相手にとって失礼よ。勝手よ。」



『今葛西は俺たち2人を見てくれている。気にしてくれている。無関心より、ぜんぜんいい。』



いつかの黒羽の言葉が蘇る。

「春奈ちゃんが今出来る事は、ううん。今すべきことは、相手のことをよく知ることよ。相手の気持ちをちゃんと受け止めて、ちゃんと考えること。」



『急いで結論を出さなくても、いいんじゃねぇか?あいつらが急かしている訳じゃないんだろう?』



今度は田代の言葉が蘇る。

春奈は笑いがこみ上げてくる。

そんな春奈をすこし不思議そうにゆう子が見る。

「ほんの数日前、ゆう子さんと同じようなことを言われたばっかりでした。私、何にもわかってなかったんだ。バカですね。ははっ。」

ゆう子は春奈の頭をポンポンと叩く。

「こういうのはね、自分で感じなきゃだめなのよね。考えるな、感じろ、よね。」

「ゆう子さん、それ、なんか違います。」

春奈が笑いながら言った。

「うん。やっぱり春奈ちゃんは笑ってるのが1番ねっ」

ゆう子が笑いながら言った。

「ありがとうございますっ。話を聞いてくださってっ。」

「敬語はやめてー。歳もあまり違わないし。」

笑いながら言うゆう子に、春奈が歳を尋ねる。

「ゆう子さんって、おいくつなんですか?」

「34」

「あれ?ジョーさんより年上なんですね。」

「そうよー。ジョーには言ってないけどね。でも、知ってると思う。警護対象になったことがあるから、簡単なプロフィールぐらいは見たと思う。」

「私とは8こ違いですね」

春奈が冷やかすように笑いながら言った。

「もうっ。おなじアラサーじゃないのっ。同世代よっ。」

2人でじゃれあいながら話をする。

「でもね、私、歳をとるのって、嫌いじゃないわよ。いろんな人に出会っていろんな…いい経験も悪い経験もして、いろんなものが積み重なっていく自分って、きらいじゃない。」

春奈はほぅっと、感嘆のため息をついた。

「ゆう子さん、すごいです。8こしか違わないのに、はっきりと自分ってものを持っていて。しかも国の中枢にいて、次期閣僚入りは確実って話まであって。」

「ふふ。ありがとう。まぁ、内閣入りの話は人気取りというか話題作りなんだろうけどね。イロモノ担当よね。私は別に閣僚になりたいわけじゃないんだけど、やりたいことの一番の近道がまず閣僚になることだから、あえてそれに乗っかることにしてるの。」

「すごい。ゆう子さん。ちゃんと描いているんですね。未来のビジョン。」

ゆう子は3本目となるお酒に手を出して、口をつけながら春奈を見る。

「寄り道してる余裕がないの。いろいろやりたいことを考えると、もう国の中心に近いところにいないと間に合わない。でも邪魔する人ばっかりで嫌になっちゃう。あ、これは内緒ね。」

クスクスと笑ってゆう子が言う。

---たぶん、私が想像つかないぐらい大変なんだろうなぁ。

屈託無く笑うゆう子の顔を見て、春奈はそう思った。

ーーー私、ゆう子さんに出会えて本当に良かった。

春奈はゆう子の顔を見ながら、しみじみそう思った。

「ねぇ、春奈ちゃん。」

「はい?」

急に改まって呼ばれ、春奈はなんだろうと思い返事をする。

「さっき、私と同じようなことを言った人がいたって言っていたじゃない?2人のうちのどちらかに言われたの?」

春奈はあぁ、と相槌を打ちながら答える。

「シロチョーです。うちの病院の救命救急センター長です。」

「その人って、例の、渦中の人?」

「はい。すごく尊敬できる人なんですよ。・・・ゆう子さん。シロチョーのこと、聞いてもらえますか?」

「うん。ぜひ話して。」

ゆう子はそう言うと、缶をテーブルに置いた。

春奈はゆっくりと田代について話し始めた。




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THEME:オリジナル小説 | GENRE:小説・文学 |

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