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Reversi-Love#112~宙に舞うモノ~

 
Reversi-Love_112.jpg
 
崩れ落ちる祐介を、駆けつけた黒羽が抱きかかえる。

「祐介っ。」

「透さんっ。祐介がっ。祐介がっっ!」

「大丈夫。葛西、落ち着け。」

黒羽はゆっくりと祐介を床に寝かすと、腕を高い位置に持ち上げ、春奈が持ってきたガーゼで傷口を圧迫している。

「祐介。祐介っ。指、動かせるか?」

「あ、クロ・・・。俺、意識が飛んじまったのか・・・?」

そう言いながら、弱々しくではあるが指を動かす。

「よし。神経は繋がってるな。」

「あたり・・・まえだ・・・。そんなヘマ・・・するか・・・よ。血管も・・・静脈を狙った・・・。」

「馬鹿野郎。神経が傷ついていない訳、ないだろ?」

黒羽が顔を歪め、今にも泣きそうになりながら言う。

「はは。お前の、そんな顔、初めて見た・・・。さっきの男前が、台無しだな。・・・血が止まったかな?クロ・・・。肩を貸してくれ。」

祐介は気だるそうに体を起こしながら言った。

「だめだっ。絶対安静だっ。」

祐介はふっと笑みを漏らす。

「綿貫を検察の車に押し込むだけだ。あいつは今、俺の命令しか聞かないから・・・。止血もしてもらったし、大丈夫だ。」

「せめて、これに乗ってください。」

春奈が車椅子を持ってくる。

祐介が心底嫌な顔をする。

「歩けるけど・・・」

春奈が泣きそうな顔(実際にはもう泣いているのだが)をすると、祐介はわかったよ、と諦めたため息をつき、黒羽に手伝ってもらいながらなんとか車椅子に座ることが出来た。

春奈がそれを後ろから押す。

「綿貫、立て。」

綿貫を立たせ、一同は玄関へと向かう。

綿貫が車に乗るのを見届け、祐介達の表情が緩んだ。

先ほど逮捕状を突きつけた人物が、祐介の前に来て、深く頭をさげる。

「この度は逮捕にご尽力いただきまして、ありがとうございました。」

「あの・・・。俺の、」

「我々からは綿貫の影になっていて、あなたが何をされているのかは見えませんでした。我々が知ることは、綿貫が強要して、あなたの腕を傷つけさせたこと。それだけです。」

力強く言う検察の人間に、祐介は笑顔になる。

「後日、改めてお礼をしに参ります。あ、それと、権藤がまだ見つかっていませんので、ご注意ください。」

「権藤が?!」

「はい。会見の途中から行方がわかりません。」

それでは、と言って男は車に乗り込み去って行った。

黒羽が踵を返し、玄関内へと入って行く。それに続いて春奈が車椅子を回転させ、玄関へと向かう。

「あっ。」

玄関前の石畳の境目に車輪が挟まってしまった。押してもひいても、車輪が外れない。

祐介がクスクス笑う。

「あせんなくていいよ。」

「はい。すみません~っっ。」

春奈がそう笑った時、猛スピードで突っ込んでくる車があった。

その車には権藤が乗っていた。

「佐伯の小倅めっ。ワシを、このワシをバカにしおってっ。」

殺気をはらんだその車はスピードを落とすことなく車寄せへと突っ込んでくる。

「春奈っ」

「祐介っっ」











車椅子が宙に舞った。














春奈の体も、舞った。














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THEME:オリジナル小説 | GENRE:小説・文学 |

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