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護る男#07

 
 
昼間から開いている、やる気のなさそうな、近所の寄合所のような居酒屋だった。

「労働に対する対価よ。今日はありがとうね。さ、飲んで。」

そういうと勝手にビールとモツ煮こみを頼んでいる。

ほどなくして、ジョッキに霜がおりキンキンに冷えていそうなビールと、大根が入ったモツ煮にたっぷりネギが乗った器が運ばれてきた。


「うまい。」

驚いた。こんなやる気のなさそうな店なのに。

「でしょ?おじちゃんのモツ煮は絶品なのよー。」

相好を崩して話す高階は、本当に昨日マスコミを相手にしていた議員センセと同一人物なのか?

「あ、ちょっとごめんね。おじーちゃん、ひさしぶりー。」

高階がそう言って離れた席で飲んでいる老人たちに声をかける為に席を外した時、おじちゃんと呼ばれた店主が漬物がのった皿を持って俺の所にやって来た。

「お兄さんはゆう子ちゃんのいい人かい?」

「違います。」

俺は即答した。

「そうか。それは残念だな。ゆう子ちゃんも人並みの幸せをつかんだのかと思ったんだが。」

俺はなんと答えて良いのかわからず、ビールを口に運ぶ。

「あの子、テレビでみるのと全然違うだろ。肩肘張って、俺たち弱いもんの生活を守ろうと獅子奮迅してるんだ。普段のあの子とのギャップをみると、あの子のいる世界は俺たち一般人が推し量ることのできないぐらい大変な世界なんだろうな、と、思う。」

店主の話をききながら、高階の横顔を見る。

老人たちを相手に、本当に楽しそうに喋っている。

「というわけでお兄さん。もし少しでもゆう子ちゃんの事を憎からず思っているんだったら、あの子の事、よろしく頼むよ。」

「・・・はい。」

店主の勢いに押され、思わず答えてしまった。

そこに高階が戻ってくる。

「なに?何を話してたの?」

店主は笑いながらナイショと言って戻って行った。

「怪しいわね~。私の悪口言ってたんでしょー。」

「かもな。」

高階と呑む酒は意外と楽しく、あっという間に小1時間程が過ぎた。

「しょうがない。家に帰るかぁ。ちょっと準備してくる。おじちゃん、奥の部屋貸してね。」

慣れた感じで奥の部屋に入る彼女の後ろ姿を見ていた。



しばらくすると、議員センセに変身した高階が戻ってきた。

「化けたなぁ。」

言ってからしまった、と思った。
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