スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
まぬかんlogo_s.jpg


web拍手 by FC2
ランキングに参加しています。よかったら応援してやってください♪
 (1日1回、愛のクリックをいただけると小躍りして喜びます)
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へにほんブログ村 小説ブログ ライトノベル(小説)へ

Reversi-Love#51~疑惑~

Reversi-Love_051.jpg 
 
廊下を早足で歩くと、本田がカップラーメンを片手に歩いていた。

本田は祐介の3年後輩にあたる。

「本田っ。緊急車両が到着するっ。II度の全身熱傷らしい。出迎えにいくぞっ。」

「えー。マジっすか?今お湯入れたばっかりっすよ。」

ふたりで搬入口へと向かう。

搬入口で車両を待つ間、本田が祐介に話しかけた。

「先輩、なんで救命にきたんすか?しかもかなりゴリ押しっていう噂を耳にしたんすけど?」

祐介は無視する。

「きたぞ。」

救急車が到着すると、救急隊員がストレッチャーをおろし共に初療室へと運ぶ。

祐介はまわりの人間に次々と指示を出す。

患者は全身が炭のように黒くなっている。

「末梢ライン確保できる箇所はあるか?」

「気道熱傷の確認、急げ。」

祐介に指示され本田が気道を確認する。

「気道熱傷ありませんっ」

「よし、挿管しろっ。輸液早く開始してっ」

祐介は的確に指示を出す。

---ちぇ。俺だって救命で2年もやってるのに。あとから来たおぼっちゃま先生に顎で使われるのは面白くないな。

本田は心の中で悪態をついた。





「よう、祐介。どうだ、救命は?キツイか?」

田代が医局備え付けのサーバーから入れたコーヒーを自席にいる祐介に差し出す。

祐介は田代を見上げ、どうもと言ってコーヒーを受け取る。

「正直、驚きましたね。想像以上にキツイ。」

「ははは。おまえはまだ若いんだから体力でカバーできるだろ?俺なんかぜんぜんダメだ。」

そう言って田代は豪快に笑う。

そして真面目な顔になって、祐介に言う。

「で、そのキツイ救命に、何故来た?」

祐介はコーヒーをデスクに置き、腕を首の後ろで組み、田代を仰ぎ見る。

「ん?そこに救いたい命があるから、だろ?」

田代と祐介の視線が交差する。

一瞬の間があって田代がニヤッと笑う。

「いい面構えの医師になったな、祐介。」

田代が笑って手を差し出す。

祐介は立ち上がり、田代の手を握る。

「俺が救いたい命の中には、あんたの医師としての命も含まれてる。」

田代はゆっくりと笑みを解いていく。

そして真顔を通り越して、氷のような冷たい目になった。

---シロチョー、やっぱりそうなのか?

「疲れてんのか?祐介。おまえ、明日から第一外科に戻れ。俺が方々から文句を言われて困る。」

田代は一転、笑顔で言った。

「俺が救命にいると何か不都合でもあるのか?」

「はぁ?何言ってんだ、おまえ。顔色も悪いし、早く寝ろ。今日は助かったよ、ありがとな。」

そう言って出口へ向かった。

祐介も疲れが極限にまで達していたので、椅子にストンと座った。

田代はドアを開け、締める瞬間、後ろ向きのまま、小声で言った。

「祐介。すまなかった。もう彼女には手出しはさせないから。安心して第一外科に戻れ」

「なっ」

ドアがパタンと閉まる。

祐介は驚き立ち上がる。

しかし立ちくらみがして、立ち上がれず片膝を床についた。

「シロチョーっ。待てよっ。黒羽があんたを慕っている気持ちを裏切らないでやってくれっ。シロチョーッッ」
 
 
まぬかんlogo_s.jpg


web拍手 by FC2
ランキングに参加しています。よかったら応援してやってください♪
 (1日1回、愛のクリックをいただけると小躍りして喜びます)
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へにほんブログ村 小説ブログ ライトノベル(小説)へ

THEME:オリジナル小説 | GENRE:小説・文学 |

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
メールフォーム
まぬかんへのご連絡はこちらからどうぞ。 ※誹謗中傷はご遠慮ください。 イラストとかいただけるとものすごく嬉しいです♪ (送付先をご連絡しますので、ぜひぜひお願いします)

名前:
メール:
件名:
本文:

いろいろ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。